このようにして子供を持つ親は、子供の未来の栄華を夢見て、誰よりも秀でたいとの思いでいろいろな習い事(時には生徒のやる気、あるいは能力にふさわしくないこともあるかも)をさせようとする。 学年が進むにつれて学習量も増大し生徒にとって大きな負担となってくる。 これが中学、高校となってくると高校受験、大学受験等を意識して極度の負担となり押しつぶされるケースも頻発される。
このように進級するにつれて増大する学習量に優先的に対応するために、幼少時代からの習い事をやめざるを得なくなり、学習の一貫性がこの時点で途切れてしまい、「継続は力なり=practice makes perfectがimperfectに」 つまり、これまで費やした時間と費用が生かされない結果になる場合もあります。特に、長期学習を継続的に行わないと実を結ばない学習分野は、途中で止めてしまうとその傾向はいっそう強まります。
このように子供への習い事の量は、将来の進路を勘案して決定するのが効果的だと考えます。しかし、現在の若年の親たちには未経験のこともあって、今の子供教育にしか配慮せず、未来のあるべき教育は必要場面に直面して初めて認識するありさまであるようです。 このような対症療法では、受験対策のための学習量が増大するために受験生に大きな負担となります。
特に、この時点で学力不足に陥っている学生には、それまでの遅れを取り戻すことと受験対策に対応しなければならないことのために二重の負担(double
burden)がのしかかってくることになり精神的、肉体的に苦難に直面することとなります。このような状況を避けるために早い段から計画的取り組むことが肝要だと考えます。