教 育 の 現 状
(1)保護者の願望
戻 る
     
ある生徒のドキュメント 若さは万人に共通の願望
 
【1】保護者の願望
【2】教育現場
【3】塾選びの基準
 
   小生は過去25年間学習塾を経営し、そこから導き出された、生徒と保護者、保護者と塾、講師と保護者の関係に対する小生の見解を述べてみたいと思います。
 
 
 
【1】保護者の願望
 今日ほど熱烈に子供を持つ親がわが子に教育の機会を捉えようと試みている時代はない。特に、幼児、初等教育に対しては目を見張るほどの凄みを呈しています。もちろん、これは保護者のエゴなのか、それとも子供の同意(不承不承かも?=reluctant)または好意に基づいているのかは、それぞれcase-by-casenなのしれませんが。。。。
 

 どこの親とて古今東西わが子に明るい未来を願わない人
「例外もあるかも?」はいないでしょう。立派な教育を施し、その後の人生(例えば就職や結婚←現在は、なぜか結婚しない人もいるが)を有利に進めたいと目論むのは不自然ではありません。 子供によっては学校から帰ってくるや否や、今日はピアノ、あるいは書道、あるいは英会話と言ったように日替わりメニューをこなさねばならない。


 私たち大人とて毎日のすし詰めメニューをこなすのは重荷となり、ストレスがたまりやすく何かの弾みでサボりたくなります。 大人は、このような状況に追い込まれると必ずストレス解消と言って何らかの理由で休んでしまうが、子供が休もうとすると、「何故今日は塾に行かないの」とか、
「ズグズぜせずに早く行きなさい」「理由も聞かずに」叱責する。 

  

このようにして子供を持つ親は、子供の未来の栄華を夢見て、誰よりも秀でたいとの思いでいろいろな習い事(時には生徒のやる気、あるいは能力にふさわしくないこともあるかも)をさせようとする。 学年が進むにつれて学習量も増大し生徒にとって大きな負担となってくる。 これが中学、高校となってくると高校受験、大学受験等を意識して極度の負担となり押しつぶされるケースも頻発される。


このように進級するにつれて増大する学習量に優先的に対応するために、幼少時代からの習い事をやめざるを得なくなり、学習の一貫性がこの時点で途切れてしまい、「継続は力なり=practice makes perfectがimperfectに」 つまり、これまで費やした時間と費用が生かされない結果になる場合もあります。特に、長期学習を継続的に行わないと実を結ばない学習分野は、途中で止めてしまうとその傾向はいっそう強まります。


 このように子供への習い事の量は、将来の進路を勘案して決定するのが効果的だと考えます。しかし、現在の若年の親たちには未経験のこともあって、今の子供教育にしか配慮せず、未来のあるべき教育は必要場面に直面して初めて認識するありさまであるようです。 このような対症療法では、受験対策のための学習量が増大するために受験生に大きな負担となります。


  特に、この時点で学力不足に陥っている学生には、それまでの遅れを取り戻すことと受験対策に対応しなければならないことのために二重の負担(double burden)がのしかかってくることになり精神的、肉体的に苦難に直面することとなります。このような状況を避けるために早い段から計画的取り組むことが肝要だと考えます。

 
 
この後当塾での実際のドキュメントを紹介します。
 
 
  2013年7月29日